「楽天証券とSBI証券、どちらで新NISAを始めればいいの?」
新NISA口座を開設する際、最も多く比較されるのがこの2社です。どちらも手数料が低く、投資信託の品揃えが豊富で、初心者にも使いやすい証券会社です。この記事では、楽天証券とSBI証券の違いを項目別に比較し、年収400万円台の会社員がどちらを選ぶべきかを整理します。
目次
この記事でわかること
- 楽天証券とSBI証券の主な違い
- クレジットカード積立のポイント還元率の比較
- 取り扱い商品・使いやすさの違い
- 年収400万円台の会社員に向いているのはどちらか
- 口座開設の手順
結論:楽天ユーザーは楽天証券、それ以外はSBI証券が使いやすい。どちらでも大差ない
先に結論をお伝えします。
楽天証券とSBI証券は、
どちらも新NISAに必要な機能が揃っており、どちらを選んでも後悔はほとんどありません。「楽天カードや楽天経済圏をよく使う人」は楽天証券、「特定のこだわりがない人や三井住友カードを持っている人」はSBI証券がわずかに使いやすいという傾向があります。
楽天証券とSBI証券の基本比較
| 比較項目 |
楽天証券 |
SBI証券 |
| 口座数 |
約1100万口座 |
約1300万口座 |
| NISA口座数 |
約350万口座 |
約400万口座 |
| 運営管理手数料(NISA) |
0円 |
0円 |
| つみたて投資枠の商品数 |
240本以上 |
220本以上 |
| 成長投資枠の商品数 |
豊富 |
豊富 |
| スマートフォンアプリ |
iSPEED(使いやすい) |
SBI証券アプリ(機能充実) |
| 米国株取引 |
可能 |
可能(品揃えが特に豊富) |
クレジットカード積立の比較
新NISAでは対応するクレジットカードで積立することで、ポイントが貯まります。この「クレカ積立」の条件が2社で異なります。
楽天証券のクレカ積立
- 対応カード:楽天カード
- ポイント還元率:0.5〜1.0%(カードのランクによる)
- 月間上限:15万円(2024年以降)
- ポイントの使い道:楽天市場での買い物・楽天ポイント投資等
楽天カードは年会費無料で、楽天市場での買い物でも日常的にポイントが貯まります。楽天経済圏(楽天市場・楽天モバイル等)をよく使う方にとっては相乗効果が高いです。
SBI証券のクレカ積立
- 対応カード:三井住友カード(NL・ゴールドNL等)
- ポイント還元率:0.5〜5.0%(カードのランクによる)
- 月間上限:15万円
- ポイントの使い道:Vポイント(コンビニ・ポイント投資等)
三井住友カードNL(年会費無料)で0.5%、三井住友カードゴールドNL(年会費5500円・年100万円決済で翌年以降無料)で1.0%のポイント還元が受けられます。
クレカ積立のポイント比較(月3万円積立の場合)
| 証券会社 |
カード |
還元率 |
月間ポイント |
年間ポイント |
| 楽天証券 |
楽天カード |
0.5% |
150P |
1800P |
| SBI証券 |
三井住友カードNL |
0.5% |
150P |
1800P |
| SBI証券 |
三井住友ゴールドNL |
1.0% |
300P |
3600P |
取り扱い商品の比較
つみたて投資枠の商品
両社とも金融庁が定めたつみたてNISA対象商品の多くをカバーしています。主要なインデックスファンド(eMAXIS Slim 全世界株式・S&P500等)は両社で取り扱いがあります。
商品のラインアップに大きな差はなく、初心者が選ぶ「オルカン」「S&P500」はどちらの証券会社でも購入できます。
成長投資枠・個別株
- 楽天証券:国内株・米国株・ETFの取り扱いあり。iDeCo口座も同時管理しやすい
- SBI証券:米国株・ETFの品揃えが豊富。国内外ETFの選択肢が多い
米国株・海外ETFに積極的に投資したい場合は、SBI証券の方が選択肢が広い傾向があります。
スマートフォンアプリの比較
| 比較項目 |
楽天証券(iSPEED) |
SBI証券 |
| 使いやすさ |
直感的・シンプル |
機能が豊富・慣れが必要 |
| 積立設定 |
楽天証券アプリで完結 |
SBI証券アプリで完結 |
| チャート・情報 |
標準的 |
豊富な情報が参照できる |
| 初心者向け |
使いやすい |
やや複雑に感じる方も |
アプリの使いやすさは個人差がありますが、初心者は楽天証券のシンプルなUIの方が取っ付きやすいという声が多いです。
どちらを選ぶかの判断基準
楽天証券が向いている人
- 楽天カードを持っている・使っている
- 楽天市場・楽天モバイル等の楽天経済圏を日常的に使っている
- シンプルで使いやすいアプリを好む
- iDeCoも同じ楽天で管理したい
SBI証券が向いている人
- 三井住友カードを持っている・使っている
- 米国株・海外ETFの品揃えを重視する
- 国内外の多様な商品に将来的に投資したい
- SBI系サービス(住信SBIネット銀行等)を使っている
どちらでも同じ点
- 新NISAの運営管理手数料:どちらも0円
- 主要インデックスファンドの取り扱い:両社ともあり
- 積立の最低金額:100円〜
- 売買手数料(国内株):どちらも無料
初心者が最初に気にすべきコスト(手数料・信託報酬)は両社でほぼ同じです。どちらを選んでも、低コストのインデックスファンドを積み立てるという基本戦略に影響はありません。
2つの口座を持つことはできるか
新NISA口座は1人1口座しか開設できません。楽天証券とSBI証券の2社でNISA口座を同時に持つことはできないため、どちらか1社を選ぶ必要があります。
ただし、特定口座(課税口座)は複数の証券会社で持つことができます。NISAは1社・特定口座は別の証券会社という組み合わせも可能です。
年収400万円台のクレカ積立シミュレーション
年収400万円台で月3万円の積立を想定した場合、クレカ積立で得られるポイントの年間累計を比較します。
月3万円積立×20年のポイント累計
| 証券会社 |
カード |
月間ポイント |
年間ポイント |
20年累計 |
| 楽天証券 |
楽天カード |
150P |
1800P |
36000P |
| SBI証券 |
三井住友カードNL |
150P |
1800P |
36000P |
| SBI証券 |
三井住友ゴールドNL |
300P |
3600P |
72000P |
三井住友カードゴールドNLは年会費5500円ですが、年間100万円以上の利用で翌年以降の年会費が永年無料になります。普段の生活費をカードで支払えば条件を達成しやすく、NISA積立のポイントと合わせると実質的な還元は大きくなります。
クレカ積立のポイントは「積立のための選択肢として、使っているカードと相性の良い証券会社を選ぶ」という視点で判断するのが合理的です。ポイント目的で使っていないクレジットカードを新規取得するよりも、現在のカードと相性の良い証券会社を選ぶ方がシンプルです。
口座開設の手順(楽天証券・SBI証券共通)
新NISA口座の開設は、マイナンバーカードまたは本人確認書類があればオンラインで完結します。
口座開設に必要なもの
- マイナンバーカード(または通知カード+運転免許証等)
- 本人確認書類(マイナンバーカードがあれば不要)
- 銀行口座(入出金用)
- メールアドレス
口座開設の大まかな流れ
- 証券会社の公式サイトから口座開設を申請
- 必要書類をアップロード(マイナンバーカードで最短)
- 審査・口座開設完了(最短翌営業日〜数日)
- 初期設定(ログイン情報・銀行口座の紐付け)
- NISA口座の申込み(証券口座開設後、自動または別途申込)
- 積立設定・クレジットカードの紐付け
NISA口座は証券口座の開設後に追加で申込みが必要な場合があります。税務署への届出が含まれるため、証券口座開設から数日〜2週間程度かかるケースもあります。
NISA口座の変更(乗り換え)は可能か
一度開設したNISA口座を別の証券会社に変更することは可能ですが、手続きが必要です。
変更手続きの概要
- 当年中は変更不可(翌年以降に変更手続きができる)
- 変更には「金融機関変更届出書」の提出が必要
- 旧口座での積立を停止し、新口座での積立を設定し直す
- 旧口座の資産は移管ではなく、そのまま保有(または売却)になる
最初から「長期で使う証券会社」を選ぶことで、変更の手間を避けられます。
よくある疑問
Q. 楽天証券とSBI証券、両方口座を作れますか?
特定口座(一般口座・特定口座)は両方に作れますが、新NISA口座は1人1金融機関のみです。
Q. 後から証券会社を変更できますか?
翌年以降であれば変更手続きができます。ただし変更に数か月かかる場合があり、変更年はNISA口座での積立ができない期間が生じることがあります。
Q. 外国株・ETFを買いたい場合はどちらがいいですか?
SBI証券の方が米国株・海外ETFの品揃えが豊富です。ただし初心者がつみたて投資枠でインデックスファンドを積み立てるだけであれば、どちらでも差はありません。
まとめ
楽天証券とSBI証券の選び方を整理します。
- 楽天経済圏ユーザーは楽天証券:楽天カード積立でポイントが貯まり、楽天グループとの相乗効果が高い
- 三井住友カードユーザーはSBI証券:ゴールドNLで1%の高還元率が魅力
- どちらを選んでも大差ない:主要コスト・商品ラインアップは同等
- アプリの使いやすさは楽天証券がシンプル:初心者には馴染みやすい
- 最初から「長期で使う1社」を決める:NISA口座の変更には手間がかかる
年収400万円台の入金力を高めるためには、証券会社選びに悩みすぎず、どちらかの口座を開設して積立を始めることが最優先です。「どちらにするか」を考える時間より、「いつ始めるか」を優先することが長期投資の成果につながります。格安SIMへの乗り換えやふるさと納税などで固定費を削減しながら、NISA積立を続けることが年収400万円台の入金力を着実に高める道です。
本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の証券会社・サービスへの登録を推奨するものではありません。ポイント還元率・手数料等は変更される場合があります。最新情報は各証券会社の公式サイトでご確認ください。
よくある質問
楽天証券とSBI証券、両方口座を作れますか?
特定口座(一般口座・特定口座)は両方に作れますが、新NISA口座は1人1金融機関のみです。NISAはどちらか1社を選ぶ必要があります。
後から証券会社を変更できますか?
翌年以降であれば変更手続きができます。ただし変更に数か月かかる場合があり、変更年はNISA口座での積立ができない期間が生じることがあります。最初から長期で使う1社を選ぶことをお勧めします。
外国株・ETFを買いたい場合はどちらがいいですか?
SBI証券の方が米国株・海外ETFの品揃えが豊富です。ただし初心者がつみたて投資枠でインデックスファンドを積み立てるだけであれば、どちらでも差はありません。
楽天経済圏を使っていない場合はSBI証券の方がいいですか?
楽天経済圏を日常的に使わない場合は、SBI証券+三井住友カードの組み合わせが使いやすいです。ただし両社とも基本的な機能・コストは同等のため、どちらでも大きな差はありません。
本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の証券会社・サービスへの登録を推奨するものではありません。ポイント還元率・手数料・口座開設手続き等は変更される場合があります。最新情報は各証券会社の公式サイトでご確認ください。
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